中古マンションリノベーション日記

福岡で古い中古マンションを買ってフルリノベーションやってみたよ!

書斎・ワークスペースまわりの間取りを考える(防音/採光/空調)

新型コロナウイルス感染対策として、テレワーク・リモートワークの機会が増えてきていると思います。

我が家もリノベーションにあたって、テレワークに適した仕事空間を確保できるよう間取りを考えました。

 

要件その1:防音

自分はテレワーク中のリモート会議が多い仕事スタイルです。リビングルーム等で仕事をすると、こちらがわの家族の声やキッチンの生活音などが会議相手に筒抜けになってしまいます。また会議内容によっては自分の発言を家族に聞かれたくない場面もあります。

世の中のワークスペース確保術として、リビング・ダイニングのエリアの一角にデスクを設けるやりかたがあります。ほとんど会議がなく自作業中心のスタイルだとこれでよいと思いますが、私の場合だとスタイルに合わず、独立した書斎スペースが必要になりました。

 

また、ただ壁で区切られただけのスペースでは、意外と壁って音を貫通させてしまうんですよね。また、出入り口の扉も防音観点だと大事な要素で、ここから声が漏れることにも考慮が必要になります。

 

壁については、他の家族が過ごすエリアから間取り的に離れた場所に書斎スペースが確保できれば心配はあまり必要なくなります。そうでない場合は、壁自体を防音仕様にするという選択肢があります。壁の中に防音材を敷き詰めることで、デシベル(dB)にしてこれくらいの防音効果が期待できる、という壁材があります。

 

扉については、ピアノ練習用の防音ルームなどで採用される本格的な防音扉もあれば、2重ガラスなどで一定の防音効果が見込める建材もあります。

 

要件その2:採光

以前の家で、物置部屋みたいな場所で仕事をしていました。窓はあったんですが北側で、日中でも部屋の照明をつけないと薄暗い環境でした。また、日のあたりが悪いせいかとても寒い部屋で、他の部屋は暖房不要で過ごせてもこの部屋は暖房必要になる部屋でした。

これらを解決するために、日当たりが(それなりに)よい場所に仕事スペースをつくりたい、というのが私の強い要件としてありました。

とはいえ窓の数は物件的に限られています。とすると、優先順位もシビアに考える必要も出てきます。たとえば寝室は、利用するのは主に夜で、日中はだれも部屋内にいないことが多い、一方で仕事部屋はテレワークの日であれば日中ずっと部屋内で過ごしている、とかであれば、日当たりのよい場所は仕事部屋を優先して寝室は日当たり条件が多少悪くても良しとする、というようなことです。

 

要件その3:空調

書斎にあまり広いスペースは不要、とすると、エアコンを部屋内のどこに設置するのがよいか、というのも出てきます。あ、前提として独立空間ではない書斎スペースとかであれば、他の部屋と空調を共有する、みたいなこともアリになるのですが、下手にそんな空気の通り道があると、防音的に声が通りやすい部屋になってしまう、というジレンマがあります。

エアコンを設置するには、室外機の設置場所も考慮必要になります。エアコンに頼らずに扇風機やファンヒーターなどに頼る手もあります。なんらか空調を考慮しないと、空気が滞留して臭いがこもりやすい部屋になってしまいかねないので要注意です。

 

 

我が家の場合の結論

以上のような要件が我が家の優先順位高い要件たちでした。

これら3つの要件をすべて両立させるにはなかなか難しく、間取りを決めるにあたって仕事スペースをどこに設けるかはかなり頭を使いました。

いろんな間取り案を出して比較検討して、私の場合はこのようなかたちに落ち着きました。

  • リビングの隣に、防音壁で区切って書斎スペースを設ける
  • 窓に直接接した場所は確保できなかったが、室内窓・ガラス扉を設けることで、南側からの採光が取れるようにする
  • エアコンは設置不能な場所になってしまったので、ここは妥協して断念。扇風機などに頼る

 

とくに防音と採光の両立が難しかったのですが、防音考慮されたガラス室内窓と開き扉の建材を紹介いただいて、それを採用しました。出来上がった書斎スペースは、まったくの機密防音というわけではないですが、通常会話であれば部屋内外お互いにあまり気にならない程度に防音性を実現することができました。