中古マンションリノベーション日記

福岡で古い中古マンションを買ってフルリノベーションやってみたよ!

中古マンション 内見編

中古マンションが気になっているあなた。

 

すでにネットの不動産サイトでいろんな物件を探しているはずです。

狙っているエリアの相場感、広さや間取りによる上下、築年数による変化、もうすでに見尽くしているでしょう。

 

ネットでわかる事前知識を十分に身につけたら、実際に物件を内見しにいきましょう。

 

内見をするには、掲載されている不動産会社に連絡をすればOKです。

電話でもメールでも、どんな方法でもよいです。

物件検索サイトから連絡してもよいですが、その不動産会社の自社HPでも物件紹介がされているようであれば、そちらから連絡したほうが喜ばれることが多いようです。

 

 

私もこれまで何件か、実際に内見してきました。

実際に物件に行ってみると、ネット上の間取り図などの情報だけではわからなかった発見がたくさんありました。いやホントにたくさん。

個人的に気になる、内見時のポイントを挙げてみます。

 

 

1.どの程度のリフォームが必要か(我慢できない点がどのくらいあるか)

 

中古マンションたるもの、それなりに経年劣化している場合が多いです。賃貸マンションを内見しに行くつもりで行く場合とは落差がある場合もあり。なかには愕然とするくらい古びている物件もあります。

 

台所やお風呂などの水回り。汚れがとても目立ちます。

 

床や壁紙。傷がついたり壁紙が剥がれたり、意外としています。掃除機が何度もぶつかったであろう柱の角とか。なにかのシールをはがした跡が残る壁紙やトビラ。場合によっては水漏れやカビの跡が残る壁紙。タバコの臭いが染みついていることも。

 

間取りのモダンさ。モダンというと語弊があるかもですが、その物件の新築時にはその時代の流行りだった間取りも、現時点では古く感じられることがあります。築30年くらいの物件だと和室中心で押入れスペースが広めにあったりします。キッチンが対面ではなく、独立した部屋のなかに位置するのもかつての流行でした。

なんだかんだで古い物件は、間取りだけでも古さが感じられます。いまの新築物件の間取りとは違うのです。果たして自分たちがイメージしていた新生活は、この間取りの部屋で実現できるのか。

 

自分自身も初めて見に行くまであまり考えていなかったのですが、中古マンションを購入して住むことを考えるならば、なんらかのリフォーム工事をしてから住む、という前提をもつことをお勧めします。この前提で、工事費用や、住み始めるまでの工事期間の想定が必要になります。どの程度の工事が必要になるかは、本当に物件次第で。1週間程度で済む場合もあれば、数か月にわたって大規模なリフォームをしたほうがよい場合もあります。また、この工事費用を想定して、物件単体の価格を比較するのがよいです。

 

 

2.天井や梁の状況

 

ネットの間取り図だけではわからないのが、高さに関すること。ここは実際に物件を内見しにいったときにしっかり確認するのがよいです。一見広く高く見えても、窓の近くや壁の際に梁が張り出している場合もあります。それによって窓からの日差しが制限を受ける場合もあります。

背の高い人の場合だと、扉をくぐるのに頭がぶつかってしまうこともあるかもしれません。

 

そして大事なことは、天井の高さや梁については、リフォームでも基本的に変更ができません。構造上必要な躯体になるからです。あとから後悔するようなことのないよう、しっかり現地確認して今後の可能性の範囲を確認しておくのがよいです。

 

 

3.窓の外の景色や、周囲の建物

 

これもある程度はGoogleマップなどでネットでも周囲状況がわかると思います。が、やはり現地で確認するのが大事。間取り図だけを見ると部屋に窓があっても、窓を開けるとすぐそばに隣の物件が接近している場合もあります。

隣のマンションのベランダから、こちらの部屋の中までよく見えてしまうかもしれません。

 

窓を開けて外の光を取り込む生活をしたいか、あるいは外の景色のことはいいので家の中をひたすら快適にしたいと思うか、このへんは個人の好みの世界になると思います。それを踏まえて現地確認しましょう。

 

一見見晴らしがよくても、すぐそばに空き地があったりすると、すぐに別のマンションが建設されてしまうかもしれません。予定が決まっていることについては不動産会社の担当者が教えてくれますが、将来のことについては担当者も確約できない状況であることが多いです。将来のことについては自分でも調べられることは調査して、いろんな可能性を想定に入れておくのがよいです。

 

 

ほかにも確認すべきポイントはたくさんありますが、リフォーム観点で中古マンションを見るべき大事なポイントはこんなところです。

 

 

それから一番大事なことは、

いろんなタイプの物件を見れば見るほど、自分の学びになります。

不動産担当者から教えてもらえる、ネットには載っていないような情報もたくさんあります。

気に入った物件だけに的を絞って絞ってこれぞ!という物件だけを見に行くのではなく、自分の学びを得るためにカジュアルに見に行ってみる、のが、結果的に自分にマッチした物件に巡り合える一歩になったりします。

 

 

中古マンションのすすめ。持ち家を手に入れるときの選択肢。

社会人になって仕事を続けていると、多くの人が直面する選択。

 

家をどうするか。家を買うか。ずっと賃貸で生活するか。

 

それぞれに一長一短があって、どちらがよいかは個人それぞれの環境や考え方にも大きく依存すると思います。

 

私の場合は、あまり持ち家志向ではなかったんですが、いろんなめぐりあわせが重なった結果、中古マンションを買う、という選択をすることになりました。

 

 

持ち家を目指す場合、大きな選択肢としてはこんな感じでしょうか。

  • 戸建てを買う
  • マンションを買う

 

戸建てのメリット

  • なんといっても一国一城の主。すべてが自分のもの。
  • 庭つきだと憧れですね。でも都心でそれを実現するのはマネーが要ります。庭にこだわるなら郊外へ、都心を望むなら3階建てなどの狭小住宅になるのが現実的ですね。
  • 新築の場合は、建売住宅か注文住宅かがありますね。こだわりがあまりなければ建売がとても経済的。間取りや内装などにこだわりが強いならば注文住宅で好きなおうちをつくる楽しみも捨てがたい。

 

マンションのメリット

  • 駅近などの好立地の物件を探しやすい。都心ライフを目指すならマンションのほうが現実的ですね。
  • オートロックや宅配ロッカーなどの設備がついている物件が多いのも魅力的。戸建てだと見知らぬ訪問者に対して居留守が使いづらい、なんて心配も無用で、プライバシー的にも安心です。
  • 新築分譲マンションの場合は、間取りはおおよそすでに決まっているケースがほとんど。場合によっては多少カスタマイズできることもありますが、注文住宅のような自由度は一般的ではありません。(この場合はコーポラティブなど別の形態を探すのがよいでしょう)

 

 

私の場合は、郊外でのんびりと庭付き戸建ての生活をすることに憧れを持ちつつも、都心に近い立地での便利な生活も捨てがたい、という点のほうが勝り、お目当てのエリアありきで物件を探すようになりました。といっても最初はそこまで温度感が高かったわけではなく、なにかいい物件があったら考えてみようかな、という軽い気持ちで不動産サイトを巡回していた感じです。

 

都心エリアのマンションを探し始めると、次の選択肢が出てきます。

 

新築か。

 

中古か。

 

 

新築マンションは、まだ誰も住んだり使ったりしたことのない新しい設備が魅力。エントランスなど共用部の設備もその時代の最新設備が導入されていることが多いです。

一方で、新築プレミアムという言葉もあって、新築物件というだけで価格が割高になることがほとんどです。極端な表現になると、最初の入居者が最初にカギを開けたタイミングでそのマンションの価値は下がる、とも言われるほど。

 

中古マンションは、それまでの所有者が売りに出してる物件です。業者が出しているケースもありますが多くの場合は個人所有の物件が売りに出されるケースが多いです。それまでの経過年数は案件によってバラバラなので一概に共通点はいえないですが、一般的には、経過年数によって新築時より割安になります。一説では、新築時から築20年くらいまでにかけて不動産価値は半減くらいになるケースが多く、それ以降はゆっくり下落する、と言われたりします。が、中には新築時より高くなるケースもあったりするのでホントにケースバイケースだったりもします。新築分譲と異なって、すでに住民たちのコミュニティができているケースが多く、同じマンションの住民がどんな顔ぶれになるかまったく読みづらいのではなく、ある程度は事前調査でうかがい知ることができる面もあります。

 

 

自分の友人に、新築マンションを買ったが5年程度で売りに出した、という人が何人かいました。子供に恵まれて手狭になった、とか、勤務地が変わって通勤ルートの都合上、とか、理由は様々ありますが、いちど新築マンションを買ったらずっとそこに住まねばならない、という固定観念みたいなものがもともとあったのがそういった話を聞いていい意味で打破された、というがありました。中古マンションの市場もそれなりにあるんだなと。

 

 

そんな背景もあり。

物件探しをゆるりと進めていくなかで、自然と中古マンションをメインで探すようになってきました。

 

つづく。