中古マンションリノベーション日記

福岡で古い中古マンションを買ってフルリノベーションやってみたよ!

乾太くん(ガス乾燥機)をマンションリノベーションで導入したよ

洗濯が好きでこだわりが強い妻。マンションのリノベーションにあたり、ゆずれない大きなこだわりポイントだったのが、乾太くんを導入する、ということでした。

 

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rinnai.jp

 

コインランドリーでよく使われているのが、ガスを利用した乾燥機。一方で、家庭で使われる乾燥機は、洗濯機の乾燥機能や、浴室乾燥機がメジャーですが、いずれも電気式がほとんどです。ガス式は電気式に比べて、乾燥させるパワーが違います。仕上がりも、タオル類がふわっと乾燥できます。

リノベーションするにあたって、幹太くんを導入したいということを優先度高い項目として、設計士さんにお伝えしました。その設計士さんも、マンションリノベーションの経験は豊富なれど幹太くんを導入したことは今までになかったそうで、いろいろ調べてくれて実現させてくれました。感謝。

 

ガス乾燥機のある生活はどんな感じ?

朝起きてすぐに洗濯機を回して、1時間弱で洗濯が終わると、乾燥機に放り込みます。そこからさらに1時間弱で、すぐに乾燥完了です。朝9時くらいには、その日の洗濯物が乾燥して、クローゼットやタオル収納にお片付けができます。とにかく超時短。

いちいち洗濯物干しにかけなおして、バルコニーに出し入れしたり、浴室に出し入れして乾燥をかける手間がいりません。手間もかかりません。

注意点として、服によっては縮みやすい、というのがあります。おしゃれ着などは使わないようにしたり、これから新たに買う服はあえてワンサイズ上のものを買うようにする、などの対応をお勧めします。逆に、タオル類とか下着系なんかはあまり気にせずに乾太くんのメリット享受しています。

 

乾太くんの導入に必要だったこと

ガスを使った乾燥システムになるので、ガスまわりの設備が必要になります。これがとてもハードル高いので、新築時や大規模リフォームのときでないと導入はなかなか難しいのではと思います。

我が家のリノベーションでも、これの導入のために全体計画を左右させるくらい、大きな位置づけを占めていました。

 

家の外への排気

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リンナイのサイトより画像引用

乾燥機を利用時に出る排気を、壁の外に向けて出す必要があります。

戸建ての場合は、洗濯ルームの近くの壁にうまく穴をあけられれば対応可能かと思いますが、マンションの場合、外壁は共用部になるので、おいそれと新たな穴をあけるわけにはいきません。これだ第1の大きなハードル。

我が家のリノベーション設計時、最初は窓の近くに設置することを提案されました。排気のための理由です。が、乾燥機の設置場所は、洗濯動線や洗面台の設置場所ともかかわる大問題です。窓の近くに設置する案はなるべく避けたい、となりました。

そこで白羽の矢を立てたのが、エアコン用にもともと壁に空いていた穴。各部屋に用意されていた穴のなかから1つを、幹太くん用に確保することにしました。この穴から排気排出させるようにして、そこまでをダクトでつなげば、ガス乾燥機の設置場所の選択肢が広がります。

 

設置場所(間取り)

とはいえ、では自由に設置場所を選べるかというよそうではなく、ほかにも制約があり。幹太くんから外の排気口までをダクトでつなぐわけですが、これがあまり長すぎてはダメ、というのと、ダクトを曲げる箇所というか回数が4回までにすべし、という制限があるとのことでした。ここは設計士さんがすごく上手に考えてくれました。乾太くんを設置する場所から天井に通して、もともとある梁の隣に這わせて、さらに壁の穴がやや低めの場所にあったので天井からそこまでダクトを下げて、というのをこの制約の中で見事に実現して、壁の外に排出するルートを確保してくれました。

これにより、我が家の新たな間取りプランの大枠が固まった、といっても過言ではないくらいの、優先度高く検討した点でした。

 

設置場所(高さ)

他の利用者のかたの導入事例を見ていると、洗濯機の隣に設置したり、真上に設置したり、いろんなパターンがあるようです。我が家では、横に並べるスペースがなかったので洗濯機の真上に設置したい、となりました。縦に並べようとすると、天井高までの余裕がなく超ギリギリになりました。

既存の梁と干渉しないようにギリギリの位置調整をして、また洗濯機パンもなるべく低めのものを設置することにして、センチメートル単位の調整をして、どうにかかろうじて洗濯機の真上に設置する空間を確保しました。乾燥機を設置する台も、丈夫めの横板を壁から備えつけてもらって、見た目もすっきり配置できるようにしました。

間取りの位置にも、設置高さ的にも、針の穴を通すような調整でした。

 

ガス管の引き込み太さ

これは家の中を全部解体して工事を開始してから発覚した問題。

我が家ではキッチンをIH電化にはせずガス式にしました。またお風呂でもガス利用して湯沸かしをします。に加えて乾燥機でもガスを利用する、ということになり。とすると、もともと用意されていたガス管、マンション全体の共用部分から自分の部屋の部分に引き込む部分からのガス管が、太さが小さすぎる、とのこと。

なんでも、すべてのガス器具を同時に利用した場合に、この太さではガス供給が足りなくなって不完全燃焼を起こす可能性がある、とのことなのです。そんなことがあるんですね。初めて知りました。

この問題へ対応はこれはこれで苦労があったようなのですが、うまく対応していただいて、十分な太さのガス管を家の中に敷設することができました。これで安心してガス器具が利用できます。

 

まとめ

そんなわけで、マンションをリノベーションするときに乾太くんを導入するのはなかなかの苦労が伴いました。が、それに見合うだけの素敵な快適ライフが送れています。

 

 

 

 

 

ワインセラーのある生活

以前から憧れていたものの1つに、ワインセラーを設置したい、というのがありました。我が家ではリノベーションを機に、この長年の夢を実現させることにしました。

 

理由:なんでワインセラーが欲しいの?

夫婦そろって酒飲みだから、ですね。

お酒の種類はなんでも飲むんですが、とくにワイン(赤、白、泡)を飲むことが多く。

これまでは、近所の酒屋で買ってきたボトルのストックがいつも3-4本くらい、各種1本ずつくらいを常備していました。ただ置くところがなく、押し入れ(常温)のなかに安置させていました。で。今夜は飲みたいねえという日の朝に冷蔵庫に入れて冷やして、夕食時に楽しむ、というスタイル。これはこれで大きく困ることはなかったんですが、急に白が飲みたい気分になったが冷やすのを忘れてた、なんてことが時々あり。つねに冷やしておくには我が家の冷蔵庫は余裕がない状態でした。

冷蔵庫をワンサイズ大きいものに買い替えれば解決できる、というのはド正論なのですが、ワインセラーってなんかかっこいいよね、というのがあったのも否定はできませんw

 

機種選び

結論から先に書くと、我が家はフォルスタージャパンの FJH-67GS という製品にしました。

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機種を選ぶにあたって考慮したのはこんな点です。

大きさ(収容本数・用途)

人から聞いた話で、通販などでワインを1ダース単位でケース買いするのに、24本入るものだと2セット分入るので入れ替え時も常にキープできる、という参考意見がありました。あまり大きいものをおくスペースの余裕はないので、マックスでも24本程度、というのが出発点。ここから、赤ワインは冷やさず常温でもよいので、収容本数がもっと少なくてもやりくりは可能と考えた、のが1つ。

より本格的にワインを楽しむ方だと、常温ではなく適切に温度管理された状態で長期保存する、そのためにワインセラーを使う、という意見もありました。我が家の場合を冷静に考えると、そんなに長期間にわたって高級ビンテージワインを保存するようなことはおそらくなく、デイリーワインを買ってきてはすぐ飲んで、を繰り返すパターンが多かろう、というのがまた1つ。ので、例えば温度を2室別々に設定できるような機種もオーバースペックだろう、と考えました。

というわけで、どちらかというと小さめの18本収容タイプです。

設置場所(ビルトインの夢)

ここはふうふうの中で意見が分かれた部分。自分は、ダイニングテーブルからほど近い場所に設置して、食べながら飲みたくなった時にすぐ手を伸ばせる場所に設置したい派。一方で妻は、なるべく見えないようなキッチンの奥まったところに冷蔵庫もワインセラーも設置したい派。ここは、ダイニング・リビングの全体間取りなども踏まえて、自分が折れました。

検討の過程で、キッチン収納のなかにビルトインできるタイプもあるらしい、と検討の俎上に上がりました。見た目はとてもかっこよくて好印象。でも価格が数倍に高いものばかりでちっともかわいくない・・・。残念ながら予算オーバーです。

通常タイプのものを作りつけの棚の中に設置する、のも調べてみたところ、冷却に伴う排熱をきちんと考慮した場所に設置する必要があるとのこと。最終的にはこの作戦で、造作してもらった電子レンジ台の下側にワインセラーを設置することにして、製品機種を先に選定したうえで十分な排熱スペースを左右と奥に確保して、設置スペースを確保しました。

メーカーとか、冷却方式とか

このへんはちょっと調べると他の記事がたくさんあるのでここでは割愛。見た目の印象も踏まえて最終的に選びました。

 

生活に取り入れての使用感

収納するもの

最初はワインを中心にしてに日本酒ボトルを入れてました。が、日本酒のボトルってだいぶ大きくてあんまり入んないんですよねー。

そのうち、ペットボトルや缶ビールを入れるようになりました。

今では、ワイン10本くらい、缶ビール・缶チューハイが10本くらい、が常に収納されています。

製品によっては「日本酒も収納できる」のを特徴として掲げているものがありますが、素人目からするとそこまで違いは感じず、飲み物全般用の第2冷蔵庫、みたいな位置づけで使っています。

当初の課題の解決

飲みたいときに、飲みたいワインが冷えている、というのが常に達成できるようになりました。これは当初の課題が解決できて大満足。

最初の製品は3か月で故障したはなし

口コミを見ていると、初期不良品にあたるひとが多いようです。我が家もご多分に漏れずで。購入初期はばっちり動いていたのですが、1-2か月するとあまり中が冷えなくなり、唸るような音が大きくなってきました。3か月すると一切冷えず庫内はいつも18度、みたいな存在意義が分からなくなるような状態になってしまい。メーカーに連絡したところ、初期不良だろうとの判断になり別のものと交換してもらいました。以後は問題なくばっちり動いています。

多少の運転音がします。常にうるさいわけではないが、ときどき「うぃーーん」とうなりだす感じ。ひと昔の冷蔵庫、みたいなものだといえばよかろうか、最新型の冷蔵庫よりは若干大きいかな。夜の寝る前の静かなときだとちょっと気になることはあります。設置場所にもよると思います。

 

 

そんなわけで、ワインセラーのある生活、酒飲みにはおすすめです。

 

 

 

 

 

 

書斎・ワークスペースまわりの間取りを考える(防音/採光/空調)

新型コロナウイルス感染対策として、テレワーク・リモートワークの機会が増えてきていると思います。

我が家もリノベーションにあたって、テレワークに適した仕事空間を確保できるよう間取りを考えました。

 

要件その1:防音

自分はテレワーク中のリモート会議が多い仕事スタイルです。リビングルーム等で仕事をすると、こちらがわの家族の声やキッチンの生活音などが会議相手に筒抜けになってしまいます。また会議内容によっては自分の発言を家族に聞かれたくない場面もあります。

世の中のワークスペース確保術として、リビング・ダイニングのエリアの一角にデスクを設けるやりかたがあります。ほとんど会議がなく自作業中心のスタイルだとこれでよいと思いますが、私の場合だとスタイルに合わず、独立した書斎スペースが必要になりました。

 

また、ただ壁で区切られただけのスペースでは、意外と壁って音を貫通させてしまうんですよね。また、出入り口の扉も防音観点だと大事な要素で、ここから声が漏れることにも考慮が必要になります。

 

壁については、他の家族が過ごすエリアから間取り的に離れた場所に書斎スペースが確保できれば心配はあまり必要なくなります。そうでない場合は、壁自体を防音仕様にするという選択肢があります。壁の中に防音材を敷き詰めることで、デシベル(dB)にしてこれくらいの防音効果が期待できる、という壁材があります。

 

扉については、ピアノ練習用の防音ルームなどで採用される本格的な防音扉もあれば、2重ガラスなどで一定の防音効果が見込める建材もあります。

 

要件その2:採光

以前の家で、物置部屋みたいな場所で仕事をしていました。窓はあったんですが北側で、日中でも部屋の照明をつけないと薄暗い環境でした。また、日のあたりが悪いせいかとても寒い部屋で、他の部屋は暖房不要で過ごせてもこの部屋は暖房必要になる部屋でした。

これらを解決するために、日当たりが(それなりに)よい場所に仕事スペースをつくりたい、というのが私の強い要件としてありました。

とはいえ窓の数は物件的に限られています。とすると、優先順位もシビアに考える必要も出てきます。たとえば寝室は、利用するのは主に夜で、日中はだれも部屋内にいないことが多い、一方で仕事部屋はテレワークの日であれば日中ずっと部屋内で過ごしている、とかであれば、日当たりのよい場所は仕事部屋を優先して寝室は日当たり条件が多少悪くても良しとする、というようなことです。

 

要件その3:空調

書斎にあまり広いスペースは不要、とすると、エアコンを部屋内のどこに設置するのがよいか、というのも出てきます。あ、前提として独立空間ではない書斎スペースとかであれば、他の部屋と空調を共有する、みたいなこともアリになるのですが、下手にそんな空気の通り道があると、防音的に声が通りやすい部屋になってしまう、というジレンマがあります。

エアコンを設置するには、室外機の設置場所も考慮必要になります。エアコンに頼らずに扇風機やファンヒーターなどに頼る手もあります。なんらか空調を考慮しないと、空気が滞留して臭いがこもりやすい部屋になってしまいかねないので要注意です。

 

 

我が家の場合の結論

以上のような要件が我が家の優先順位高い要件たちでした。

これら3つの要件をすべて両立させるにはなかなか難しく、間取りを決めるにあたって仕事スペースをどこに設けるかはかなり頭を使いました。

いろんな間取り案を出して比較検討して、私の場合はこのようなかたちに落ち着きました。

  • リビングの隣に、防音壁で区切って書斎スペースを設ける
  • 窓に直接接した場所は確保できなかったが、室内窓・ガラス扉を設けることで、南側からの採光が取れるようにする
  • エアコンは設置不能な場所になってしまったので、ここは妥協して断念。扇風機などに頼る

 

とくに防音と採光の両立が難しかったのですが、防音考慮されたガラス室内窓と開き扉の建材を紹介いただいて、それを採用しました。出来上がった書斎スペースは、まったくの機密防音というわけではないですが、通常会話であれば部屋内外お互いにあまり気にならない程度に防音性を実現することができました。

 

 

 

お風呂や洗濯などの水回り導線をどうリノベーションする?

マンションリノベーションの醍醐味と言えば、間取りを自由に再設計できること。もともとの建物の制約を受けることもありますが、もとの間取りにとらわれることなく、自分たちが希望する生活動線に合わせた間取りを実現することができます。

 

部屋全体の間取りを考えるうえで、もっとも全体を左右する要素は、キッチン・リビングではないかと思います。その次くらいに大事なのが、お風呂、トイレ、洗濯、といった水回りのレイアウトではないかと思います。

 

この記事では、私が当初どのようなことを希望していたか、それに対してどのような制約があって、結局どのような落としどころに落ち着いたか、という私の事例を紹介します。

 

おふろ

お風呂の位置自体には、新しい間取りでどこに置くかはあまりこだわりありませんでした。北側でも南側でも、あるいは窓のありなし、まあどこでもよくて、全体間取りの中でおさまりのいい位置に持ってこれればと考えていました。

お風呂にかかわる配管としては、水道とお湯、排水溝、ガス管、換気扇排気口、があります。排水溝は、上下の階を貫通しているパイプスペースの管につなげる必要がありました。多少距離が離れても、水が流れる角度がつけられればよし。

換気扇排気口は、もともと壁のどこかに出口があって、その位置は変更できませんでした。壁はマンション全体の共用部なので、新たに穴をあけることは基本的にNG。

というところから、結局はもともとあった浴室の場所に、新しい浴室も設置することになりました。

 

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浴室はユニットバスを導入することが多いと思います。ユニットバスのサイズについては、パナソニックさんのサイトが分かりやすいので紹介です。「1416」「1618」みたいな数字4桁であらわされるのですが、これは単純に最初の2桁と後ろの2桁がサイズを示していて、前者は140cm×160cmサイズ、後者は160cm×180cm、という意味になります。

今住んでいる部屋の浴室サイズをベースにして、より広くしたいか、現状ママでもよしとするか、みたいに考えるとよいでしょう。

 

トイレ

トイレについても、位置をどこにするかはそこまでこだわりはなかったのですが、こちらはパイプスペースの制約が大きかったです。パイプスペースと一口に言っても用途の種類があって、トイレの場合は汚水を流す用のパイプスペースに接続させる必要があります。ので、もともと利用していた汚水用パイプスペースからあまり遠くにすることはできません。

というわけで、我が家の場合はトイレも元の位置とほぼ同じ場所にリノベーションすることにしました。

 

トイレの機材や内装については、私は場合はこだわりほとんどなくて、設計士さんのお勧めする仕様を基本そのままにすることにしました。こだわる場合のポイントとしては、トイレ本体の種類をタンク型にするかタンクレスにするか、トイレ自体の製品グレード、手洗い場を別途設けるならどのような形のシンクや水栓にするか、トイレットペーパーなどのホルダーや収納場所をどうするか、操作リモコン選択、などがあるかと思います。家族構成によっては、手すりの必要有無や、車いすでも入れる広さにするか、といった要件も必要になってくるでしょう。

 

洗面台・洗濯機

スタンダードな構成としては、浴室の手前の脱衣場に、洗面台と洗濯機スペースを用意すると思います。戸建てなどでスペースに余裕がある場合は、玄関近くなどに2つ目の洗面台シンクを設けることもあると思います。

 

我が家の場合は、思い切って決断して、浴室手前の脱衣場には洗面台も洗濯機も置かずに、玄関近くの別の場所に置くことにしました。

手洗い場と洗濯機は、セットですぐ近くに配置することにしました。

 

理由としては、外から帰ってきたときにまず洗面台で手を洗う、というのをスムーズな導線にしたいというのが優先順位として高かった、のがあります。これありきで検討スタートしたときに、果たして浴室脱衣場には必ずしも水回りはなくてもいいのではないか、と悩んだ末に決断しました。洗面台を2つも設置するほど部屋が広くないから、というのももちろんあります。

 

脱衣場で脱いだ服を、すぐに洗濯機に放り込める便利さも捨てがたかったのですが、ここはいったん洗濯カゴに入れて持ち運ぶスタイルにすることにしました。

 

では、洗面台と洗濯機をどこに配置するか、ですが、これは洗濯動線と配管都合で決定しました。洗濯動線についてはまた長くなってしまうので別記事で書くとして、配管の関していうと、どちらも排水を流す排水溝が必要になります。この排水ルートが確保できる場所であればOKです。

 

そんなわけで、我が家の場合は、洗面所と洗濯機は、浴室手前の脱衣場には配置せずに、玄関近くの外から帰ってきたときの動線を優先した場所に配置するようにしました。

 

キッチンメーカー、どうやって選ぶのがよいの?(価格面)

キッチンメーカーにはいろんな会社・製品ラインナップがあって、選択肢はピンからキリまでとにかく豊富です。ショールームで実物を見たり直接説明を聞いたりするのがよいです、ということで以前こんな記事を書いたりしました。

 

lets-mansion-renovation.hatenablog.com

 

各社、いろんなラインナップがあって、お値段も様々。ハイグレードなものにもちろんあこがれるけれど、価格も踏まえてコスパを検討したい。結局おいくらぐらいになるの?というのが気になりますよね。

 

 

私がいろいろ話を聞いたりして勉強して分かった結論を先に書くと、

 

工務店によって割引が大きく効くことがあるので、定価はアテにならない」

 

です。

 

 

 

工務店によっては、お付き合いの多いキッチンメーカーは定価よりも安く納入できるようで、どの工務店にお願いするかによって、お値段的に有利になるキッチンメーカーがあったりします。なかには一切割引をしないというキッチンメーカーさんもいましたが、割引効くところは2-3割とかの結構びっくりするような額で安くなったりするので、定価だけで検討すると全然アテにならないです。

 

ということで、

もし、キッチンメーカーにこだわりがあって、このメーカーのこのシリーズをどうしても導入したい、といった希望があれば、工務店選びの段階で得意なキッチンメーカーを聞いてみるとよいと思います。

逆に、そこまでキッチンメーカーに強いこだわりがないのであれば、工務店がおすすめしてくれるキッチンメーカーのラインナップのなかから検討すると、コスパとてもよい選択ができると思います。

 

 

マンションリノベーション時のキッチンレイアウト

マンションをフルリノベーションするときに全体を左右するのが、キッチンのレイアウトをどうするか。

 

アイランドキッチンにはあこがれますよねえー。

最近は、コンロとシンクとが背中合わせに分かれているタイプも流行っていたりします。

キッチンが決まると、ダイニングやリビングのレイアウトも考えやすくなっていきます。洗濯やお風呂の家事導線にも影響してきます。

 

 

グラフテクトさんのカタログが分かりやすかったので引用拝借。主なパターンとしてはこんなレイアウトパターンがあるようです。

 

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キッチンレイアウト(GRAFTEKTカタログより)

 

私の場合は、最初はアイランドキッチンにしたいと考えていました。

が、配管の都合で、それは叶わないことになり、壁付けのペニンシュラ型にすることになりました。

 

 

それはなぜか。

うちの場合の話になりますが。

 

 

キッチンレイアウトを決めるのに、必要な配管としては、「コンロの上の換気扇の配管」「排水溝に流した水が流れる配管」の2つがありました。

 

換気扇の配管は、リノベーション前の現況をみると、キッチンそばの外壁に配管の出口がありました。マンションの場合は外壁は共用部なので新たに穴をあけるのはハードルが高く、ほかに流用できそうな外壁穴もなく、もともと使われていた換気扇排気口を流用する必要がありました。

ただ、こちらについては天井側にどうにかして配管を通すスペースを確保できればそこまで問題にはならず。他の施行事例を見ていると、キッチンエリア全体を天井を下げて配管スペースを確保している例もあり、天井高を下げれば割かし融通はききそうな感じでした。

 

 

もう1つの、排水溝の配管のほうは、素人が現況図面を見るだけでは分からないところでした。

 

排水溝配管は、図面上によく「PS」と記されているパイプスペースに通して、階下へ流してやる必要があります。物件によってはPSが複数ある場合もあります。すべてが利用可能かどうかは場合によるかもしれませんが。

 

そして、設計会社のかたに現地調査に来ていただいて確認いただいたところ、部屋の中でも場所によって床下にスペースがある部分とすぐコンクリート躯体がある部分とが分かりました。配管を通す床下スペースがあればそこに配管を通すことができますが、床下すぐにコンクリートが迫っている場合はそうはいきません。床下にスペースが確保できない場合は、キッチンエリアの床高さを嵩上げして配管を通す手もなくはないです。が、床に段差ができることになるので、生活導線上に支障が出やすくなります。なるべくなら避けたい事態です。

また、あまり配管を長くしすぎると、重力方向に向かって水が流れるよう一定の角度をつける必要があるので、必要な床下配管高さが大きくなってしまいます。

 

私の場合はここが引っかかってしまいまして。アイランドキッチンにするならば、排水溝を通す床下スペースが確保できず、どこかしらに床嵩上げが必要ということになりました。それはちょっと避けたい。とすると、排水溝用のパイプスペースがある壁に向かってキッチン自体を壁付けにする必要があり。

 

 

そんなわけで、

中古マンションの現状図面や現地を見て、リノベーション後のキッチンレイアウトを想像してみるならば、既存の排気口の出口や排水溝の通り道を確認してみましょう。また床下のことは専門の人に見ていただかないとわからない部分が多いので、同行してもらえる専門家がいればぜひ直接見てもらうのがよいです。そうでない場合はそんな可能性がある前提で考えてみることをお勧めします。

 

 

キッチンえらび ~ 福岡にショールームのあるキッチンメーカー

マンションをリノベーションするときに中心にまず考えたいのが、どんなキッチンにするか。

毎日つかう場所なだけに、夢が広がりますよね。

この記事では、福岡市内にショールームがあるキッチンメーカーを紹介します。実際にショールームに行っていろんなラインナップを直接見てみると、より具体的な夢が描けるようになります。

自分もいろいろ行ってみたので、感想含めて書いていきます。

 

なお、新型コロナウイルスの影響もあり、見学に行くには多くのところが事前予約制になっています。公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。

 

LIXIL

まずは大手メーカーから。LIXIL

 

www.lixil.co.jp

 

もともとはINAXトステム、サンウェーブなどのブランドを展開していた複数社が合併できた会社です。ので、取り扱っている領域も、キッチンだけでなくお風呂、トイレ、窓や扉、壁、外壁、などなど多岐にわたります。

 

福岡市内のショールームは、福岡空港国際線ターミナルの近くにあります。

 

展開しているキッチンの主なブランドは下記があります。

  • リシェルSI
  • アレスタ
  • シエラ

スタンダードなクラスから、ハイグレードなクラスまで、ラインナップ豊富です。

水栓などのパーツも種類豊富にあります。収納の種類もたくさんあります。

担当者さんも親切で、キッチンだけでなくいろんなものを見てみたい場合にもとても勉強になると思います。

 

 

パナソニック

こちらも大手。

キッチン以外にもお風呂や照明など、取扱種目も多いです。

 

sumai.panasonic.jp

 

有機ガラスをつかったワークトップ素材であるグラリオがウリです。コンロ配置や換気扇など、日本人が使いやすい生活スタイルを研究した製品が多い印象です。

 

福岡市内のショールームは、薬院駅のそばの大通り沿いにあります。

 

クリナップ

cleanup.jp

 

こちらも大手。

キッチン製品ブランドも多くのラインナップがあります。

 

ショールームは、博多駅筑紫口からちょっと行った先、山王公園の近くにあります。

 

 

タカラスタンダード

キッチンを中心に、お風呂やトイレなども取り扱っています。

www.takara-standard.co.jp

 

スタンダードなクラスからグレード高いものまで、幅広い製品があります。

ホーロー素材がウリで、マグネットでくっつく壁面や引き出し内器具が特徴です。

担当者さんと話していると、面材のカスタマイズ性も高い印象。

 

福岡市内のショールームは、天神のどまんなかに1件あるほか、福岡空港ちかくのドン・キホーテの通りにも広いショールームがあります。

 

 

TOTO

jp.toto.com

TOTOというとトイレの印象が強いですが、それ以外にもキッチンやお風呂などを取り扱っています。お掃除・お手入れのしやすさにこだわった使い勝手の良い製品が多いです。

福岡市内のショールームは、キャナルシティの中にあります。同じフロアにDAIKENとYKK APショールームもあり、建材やフローリングなどもついでに寄りやすいです。

 

サンワカンパニー

www.sanwacompany.co.jp

 

博多駅の博多口から出たところに福岡のショールームがあります。

ここは変わり種というかデザイン性の高いキッチンがいろいろ展示してあります。上述で紹介してきた大手メーカーとはちょっと異なるラインナップ。デザイナーズマンションとかに似合いそうなキッチンが多くあります。

キッチンだけでなく洗面台や建具、建材など、個性の光るものが多いです。

 

キッチンハウス

www.kitchenhouse.jp

 

高級オーダーキッチンの代名詞ともいえる、キッチンハウス。

ショールーム福岡空港東平尾公園の近くにありますが、建物自体も博物館のようでよく話題に上る素敵な場所です。

基本、オーダーメイド対応で、自分の持っているイメージや家の間取りに合わせたキッチンを実現することができます。カタログのなかに用意されたスペックの中から選ぶのとは違う、自由があります。使われている素材も、天然大理石や高級素材など、上を見ると際限がないくらいの高級品があり。展示されているものは1000万円近いクラスのものもあります。

 

キッチンハウスならではの素材でいうと、高機能メラミン素材の「エバルト」が有名です。手触りなどの質感がとてもあって、熱やキズにも強いらしい。

 

こんな高級品には予算的に手が届かない、という人のため?に、グラフテクトという別ラインナップもあります。こちらは、オーダーメイド品のなかで人気の高いものをパッケージにしたもの。用意された中から選ぶ形になるので自由度は下がりますが、ぐっと手の届きやすい価格帯で用意されています。メルクリオというエバルト素材の質感が個人的に好きです。キッチンの佇まいがぐっと重厚感が出てきます。

 

 

トーヨーキッチンスタイル

www.toyokitchen.co.jp

 

こちらも高級路線。

ステンレス素材がウリの会社で、ものすごく圧倒的で個性的なキッチン製品があります。まずなによりもサイズが大きい。大きい魚がすっぽり入るくらいの大きなシンクのある製品もあります。キッチンの両側から複数人で料理したりシンクで作業したり、といった使いかたも悠々と可能です。

 

ショールームは、薬院大通り駅の近く、浄水通りを少し上ったあたりにあります。

 

CUCINA(クッチーナ)

cucinastyle.jp

 

こちらも高級オーダーキッチンのメーカー。

私自身はショールーム行ったことはないのですが、知人がCUCINAのキッチンを導入していました。インテリア性の高い素敵なキッチンが実現できます。webサイトを見てみるだけで憧れが広がりますね。

ショールームキャナルシティのすぐ近くにあります。